メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2011冬その9 《NYCB・くるみ割り人形編》

2012年01月31日 | NEWYORK


一カ月前に、『WAR HORSE』を観に来たリンカーン・センター。
今回の目的はNew York City Balletの『George Balanchine's The Nutscracker』。
N.Y.の冬の名物詩ということで、一度観て見たかった。
ちなみにメガヒヨは二年前、レニングラード・バレエ版の来日公演を観ている。


Metroporitan Oprea Houseにはクリスマスツリー。
当日は12月29日。日本ではツリーは既に撤去されている頃なのだけれど、ニューヨークではまだまだクリスマスムードが残っている。


吹き抜けからホワイエを見下ろす。
メガヒヨの席は3rdRing、つまり3階席。3列目、ほぼ中央。

こちらの劇場は、オーケストラと1stRingがトッププライス150ドル。
2ndRingと3rdRingが110ドル。
他にも4thRingの席があるよ。
本当なら2ndRingの席を取りたかったけれど、チケットを取ったのが遅くそれはもう完売していた。

【あらすじ】
クリスマス・イブの夜。
少女マリーの家ではクリスマス・パーティーが行われていた。
そこに彼女の名付け親である、ドロッセルマイヤー技師がやって来た。
彼はいくつかの仕掛け人形を披露した後、マリーにくるみ割人形をプレゼントする。
しかしそれは弟のフリッツによって壊されてしまった。
マリーは人形を大事に介抱し、夜になってもリビングで添い寝をする。

夜が更けたころに起きたマリー。彼女の目にうつったのは、大きくなっていくクリスマス・ツリーだった。
しかしそれはツリーが大きくなったのではなく、マリーが人形ほどの大きさに小さくなってしまったということ。
そこをネズミの軍団が襲いかかる。

それに応戦したのは、フリッツのおもちゃの兵隊を率いるくるみ割り人形。
苦戦が続くが、マリーがスリッパをネズミの王様に投げつけたのが決め手になって、人形側は勝利する。
その時、くるみ割人形は王子様の姿に変身。
マリーに戦利品の王冠をプレゼントし、雪が舞う美しい森へと誘う。

くるみの船に乗り、到着したのはお菓子の国だった。
金平糖の精の歓迎を受け、ネズミとの戦いの勝利を祝う宴が開催される。
楽しい時間を過ごしたあと、マリーと王子は空飛ぶ橇で帰って行くのであった。

あらすじを書いてみたけれど、第二幕なんてたった三行で終わっちゃったよ
でも正直、見ごたえがあったのは第二幕の方。
金平糖の精(Teresa Reichlen)の踊り、花のワルツの朝露の精(Lauren King)、コーヒーの精(Megan LeCrone)の踊りは、さすが!と思った。

第一幕はお子様の出番が多すぎるかな。
子供といっても、本当に子供。マリーなんてまだ小学校低学年くらいだと思う。
最初は「可愛い~」と思うけれど、だんだん「これって有料発表会?」てな感じでもの足りなくなってきて。
やっぱり一万円くらい払って劇場に足を運ぶ訳だから、すごいジャンプとか回転や、完璧に息のあった群舞などを観たいものね。
それを考えると、大人のキャストのみのレニングラードの来日公演の方に軍配が上がるかな。

いやそれだけじゃないな。
コール・ド・バレエもあちらの方が鉄壁だったし。
あとドロッセルマイヤーが持ってくる仕掛け人形も、レニングラードの方が格段に"物体"らしく見えた。
まぁ振付にもよるから、ダンサーさんの力量だけの問題ではないと思うけれど。

NYCB版のくるみ割り人形の振付はGeorge Balanchineによるもの。
アメリカにおける"バレエの父"といわれる存在。NYCBの創設者でもあるよ。

でもマリー役くらいの子供の視点に立つと、このNYCB版の方が人気を得るかも知れない。
自分より少々お兄ちゃんくらいの年齢のプリンス。
観客である自分ももしかしてその舞台に立てるかも!と思うくらいの振付。
そして豪華なセットに、是非着てみたい子役の衣装。

自分にもし娘か姪でもいたら、この舞台は是非見せたいな。
メガヒヨ自身はもう二度目はいいかな~と思うけど(笑)。
次のくるみ割り人形は、日本国内のバレエ団で観てみるとするか。

以下、画像はNYCBとNY TIMESのサイトからそれぞれ拝借。


ネズミとの戦い。
くるみ割り人形役のJeremy Wongくんはこんなかぶりものをして踊りまくる。
さきほどは子役中心のシーンを「有料発表会」なんて称したけれど、彼は別格。
12歳くらいなのに、堂々と大人と渡り合っている。


これは怖いっっ!!
原作通り、七つの頭をもつネズミの王様を再現(笑)
ここまで忠実にやらずとも

このネズミとの戦争に勝った王子(くるみ割り人形)は、ネズミの王様から奪い取った王冠をマリーちゃんに進呈するのであった。
(本当に嬉しいか? そんなのもらって(笑))


一幕ラストの雪の精のダンス。
舞台はかなり雪を降らしていた。幻想的なシーン。


名シーン「花のワルツ」は、男女ペアを組むレニングラード版とは違い、女性ダンサーのみ。
ソロの朝露の精とコール・ド・バレエの花の精が、舞台を華やかに彩る。


ラストはお菓子の国の人たちに見送られて、宙づりの橇で帰っていく。
こういう演出って子供は喜ぶんだろうな。

NYCBのサイトから、あらすじと各シーンの写真が絵本形式で見られるよ。
様々なバージョンのくるみ割り人形と見比べてみるのも楽しいかも!! 


メガヒヨ in NY 2011冬その8 《花市場編》

2012年01月29日 | NEWYORK

明けて12月29日木曜日。

この日はホテルを6時に出て、マンハッタン内にある花市場へ。
メガヒヨはソワレの後にNickくんに花束を贈る予定。
その製作をフローリストでもあるMARIさんに依頼したのだ。
でもって、その花材調達のアシスタント(荷物運び)として彼女について行った。


まだまだ夜が明けず、暗いストリート。


でも問屋さんは既に営業中。
こうこうと灯りがともっている。 


お店の中に入ると鮮やかな世界が!!


うわー。目移りしてしまう!!


やっぱNickくん宛てだから可愛い感じがいいよね。


花問屋さんで売られているのはさまざまな種類の植物。
この大きい枝というか、木まるごと一本も売り物みたい。
あと写真は撮らなかったけど、花器専門店もあったよ。
すごく背の高い花瓶とかあったけど、どうやって水を入れ替えするんだろうとか思ったり(笑)


選択の幅が広すぎて混乱したメガヒヨは、もうプロにお任せ!!
可愛く明るい感じにまとめてほしいとだけお願いする。
MARIさんがお店の人と商談の間、カメラ片手にただの観光客としてキョロキョロしていた。


仕入れを済ませて問屋街から戻る途中、夜が明け始めていた。
朝一番に見るエンパイア・ステートビルディング。


ホテルに戻り朝食を済ませたところ、メガヒヨを寒気が襲った。
疲れが今頃になって出てきたのか、体が冷え切ってしまい元気が出ない。
しばらく布団の中で温まれば治るものなので、作業中のMARIさんに失礼と思いながらも二度寝する。

一方MARIさんはお花の仕込みに没頭。
とても集中されている。
というか、花たちと会話しながら作品を作り上げてるみたい。


メガヒヨ、二時間ほどしたら体が温まり無事復活。

しかしそれと入れ替わるようにしてMARIさんが腰痛でダウンしてしまった。
でも立派なことに、お花の仕込みは完璧に済ませてあった。

ここでメガヒヨ、おつかいを頼まれる。
うんうん。体調がすぐれない中、メガヒヨの依頼を断らずにこんなに素敵なお花を作って下さったんだもの。
何でも買ってきます!!

頼まれたのは鎮痛剤。
DUANE reade(日本でいうとマツキヨみたいな店)で買えるって。


そのお薬は日本でいうとEVEみたいな感じで、メジャーなお薬みたいですぐ見つかった。
というか、サイズ、錠剤/液状、様々な種類があり迷ってしまうくらいだった。

メガヒヨはその中でもセール価格になっているサイズを選び、レジへ。
そのセール価格は会員のみ適用なんだけど、DUANE readeの会員は誰でもすぐになれる。
レジで「I'd like to have a DUANNE read card.」といえば、店員さんがすぐにカードをくれて、値引き価格で売ってくれるよ。
会費などは無料なので、是非おすすめ!!

そのお薬はかなり効果があるらしく、MARIさんの痛みも落ち着いてきた。
メガヒヨはマチネにバレエを観に行くので、申し訳ないと思いつつ外出した。


そしてそして。
夕方、部屋にもどったらブーケはあと包装するのみという形まで完成していた!!
さっそくホテルのエントランスにて撮影会をする。


これがNickくんに贈るラウンド・ブーケ♪
メインはアネモネ(フューシャ・ピンクとパープル、白地に赤の絞りが入ったものを3種類)
ワイン・レッドのラナンキュラス、紫のお花はリューココリネ、
そしてグリーンにはラズベリーの実!!


そしてこちらがMARIさんがHowardさんに作ったシャンペトル(田園風ブーケ)。
品格漂う白と紫を中心とし、メインを飾るのはライラックと連翹。
もともとの枝ぶりをそのまま生かした作品。
ラナンキュラス、リューココリネはNickくんと共通のもの。
アネモネは色違い。それぞれの俳優さんのイメージに合わせて。

こうして眺めると、名声高い大女優とあどけなさの残る新人女優が並んでるみたい!!
Nickくん、喜んでくれると嬉しいなぁ

 
そしてそして。
もひとつサービス画像。
こちらは翌日にMARIさんがまたもやHowardさんに作ったキャスタード・ブーケ。
メガヒヨ、これを見た瞬間「Howardさん、いつお嫁さんに行っちゃうんですかー!?」と叫んだほど(笑)
花材はメインは芍薬、そしてアガパンサス、レースフラワー、ヘデラベリー。
写真を見ても豪華極まりないけど、実物の迫力ときたらさらに凄かった!!

そんな訳で、プロの真剣勝負を間近に見学出来た今回のNY旅行なのであった。
毎日充実すぎ…!!

MARIさんのアトリエのサイトはコチラから♪ 


メガヒヨ in NY 2011冬その7 《PRIVATE LIVES編》

2012年01月24日 | NEWYORK

メガヒヨは『SEX AND THE CITY』が大好きである。
リアルタイムでは見ていないけれど映画を観てハマったので、DVD-BOXを持っている会社の先輩から貸していただき全話観た。

セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービー[SEX AND THE CITY THE MOVIE] [DVD]
 

主演の一人、Kim Cattrall様がB'wayのこの舞台に立つと聞いたとき、是非観て見たいと思った。
秋の旅行では枠が足りずに観劇を見送ったけれど、今回の突発旅行ではまず最初にスケジュールに組み込んだ。

【あらすじ】

フランスのあるホテル。夏の夕刻。
7歳年下の新妻と新婚旅行で訪れたエリオット・チョイス。
隣の客室に同じく新婚旅行で滞在していた前妻のアマンダ・プリンと、偶然出くわす。
最初は衝突していたものの、焼けぼっくいに火がついて二人は逃避行してしまう。

数日後、パリのアパルトマンで過ごしている二人を、エリオットの妻シビルとアマンダの夫ビクターが見つけ出す。
ちょうどその時エリオットとアマンダは大喧嘩中。
いったい事態はどうなるのか?

文豪ノエル・カワードの有名な戯曲。
上演時間の半分以上は喧嘩や言い争いという、好戦的な作品。

もちろん体を張った闘いもするよ!!
Kim様がPaul Gross氏の頭でレコードを叩き割るシーンなんて圧巻!!
Paul氏も負けじと、Kim様を肩に担ぎあげてお尻を叩きまくる(笑)


他にもクッション、高窓などの部屋のインテリアが喧嘩のすさまじさ、おかしさを表す道具になっていて面白かった。
アマンダとエリオットの隠れ家に突入したシビルとビクターが最初にやったことといえば、彼らの喧嘩の犠牲となった水槽の魚を救出したことだったんだものね!

それにしても闘いの光景をながめながら、メガヒヨは自分がここまでの喧嘩を体験したことが無いのに気がついた。
なんか羨ましくなっちゃったよ
お互い心を許せているという前提で、本音をぶつけあっているのだから。

そうそう。このお芝居に出てきた、喧嘩に発展する前にお互いの冷却時間を取るための合言葉、「ソロックス」。
これはなかなかいいアイディアだと思った。
2分間黙るだけでも、頭に昇った血がいったんは引くものね。
いつか機会があったら使ってみたい(笑)

もちろん作品は喧嘩だけではなく、おフランスを舞台とするゴージャスな雰囲気も味わえた。
Kim Cattrall様は存在そのものが豪華。
『SEX AND THE CITY』を観ていると、プロ根性に徹した方だなぁと思うけど、それは舞台でも変わらず。
神秘的に美しく微笑んだかと思いきや、感情を一気に爆発させ、次の瞬間には何事もなかったのように澄ましている。
その様は猫のようにしなやか!!
さすが映像だけではなく、数々の舞台をこなしてきた方だなぁ。

エリオット役のPaul Gross氏もダンディで素晴らしかった。
でも何が一番良かったって、セリフが明瞭でとても聴きやすいこと。
メガヒヨは、知ってる単語は全部聞き取れたんじゃないかなぁ。
叶うのなら、TOEICのリスニング問題をこの方に全部読みあげて欲しいと思う位だった!!

ところで、このお芝居は意表をついた方向でオチが着く。
ハッピーエンドと言っていいのかな~。シビルとビクターの立場からすると微妙なんだけど。
でもその後もアマンダとエリオットは何度も喧嘩を繰り返すんだろうな。
腐れ縁は切れず、おじいちゃん、おばあちゃんになるまでね!


さて。今回の旅の目的のひとつ。
Kim Cattrall様にサインをいただくというミッション。

老後の楽しみに所蔵しているという、大切な初回限定版DVD-BOXを快く貸してくれた先輩。
そのお心に感謝で報いたいので、今回の観劇旅行一番過酷な出待ち現場に突入した。

割と早くお出ましになったKim様。
断りもなく申し訳ないけど、シャッターを切らせていただく。
 -

本当ならもっと至近距離で撮りたかったのだけど難しく、この一枚で限界だった。
そんな訳で拡大バージョンでご覧いただきたい。
50を過ぎてこの美しさ!!
あやかりたい!!

そして白人オヤジ達の合間にもぐりこみ(!)、見事Kim様のサインをGET!!
その場の全員がいただけた訳ではなかったので、本当にラッキーだった。
印象的だったのが、『SEX AND THE CITY』のライナーを差し出した人はサインをもらえていたけれど、『Star Trek』の写真を出した人はスルーされていた事。

う~ん。その写真って結構微妙な感じだったものね~。
腰に手を当てて、以下にもオタク好みの宇宙船女性搭乗員って感じだったし。
そのファンの方は好きでたまらない作品なのだろうけど、ご本人はあまり触れられたくない過去かも知れないからね。
こういう事で折角のサインをいただける機会を逃すのはもったいないので、大スター相手の時は気をつけた方がいいかも!!

年明け、先輩にこのサイン入りプレイビルを贈呈した。
とっても喜んで下さったので、メガヒヨは嬉しくなった。
頑張って争奪戦を勝ち抜いた甲斐があったよ。

はい。旅のミッションは一つ完了!!
そして明日には最大の目的が待っているのであった。 


Nick Adamsくんのフィットネス・インタビュー

2012年01月23日 | 国外・舶来エンタメ

Broadway.comが再び美味しい映像をupしてくれた♪

大学時代、ガリガリだったNickくんが先生のすすめによって筋トレを始めたって話だけど…
やりすぎじゃんっっ(笑)

あ、7'17のあたりで、あの「Come on! Gran'ma」とバーナデットを挑発するシーンでの必殺技を再現してくれるよ!!

Body by Broadway: Working Out with Nick Adams of "Priscilla Queen of the Desert"


メガヒヨ in NY 2011冬その6 《街角で会ったLEGEND編》

2012年01月23日 | NEWYORK

『The Gershwin's Porgy and Bess』から戻って来た後のこと。
MARIさんにダメ元で劇場に行ってみようと誘われ、『A Child's Christmas in Wales』の窓口に行き、再度チケットが手に入らないかトライしてみた。

チェルシーにある小劇場、「The Irish Repertory Thratre」。
メガヒヨってオフの演目は、『BLUE MAN』か『FORBIDDEN BROADWAY』、もしくは『NAKED BOYS SINGING!』しか行ったことがない。
狭い空間で一流のエンターテイナーのショーが楽しめるってことで、オフの方が贅沢この上ないんだけど、ついつい商業化された方に寄せられちゃってるな~。

 

窓口のレディにMARIさんが聞いてくれたのだけれど、チケットは残念ながら希望の日程のものは全て完売していた。
がっくりしながらも、私にいいものを見せようとここまで力を尽くしてくれたMARIさんには大感謝!!

気持ちを切り替え、別の演目のソワレを観るため、二人で地下鉄の駅に向かった。
そのとき。MARIさんが足をとめた。

「Howard!!」

あれ、どなたかお知り合い!?
というか、今目の前に立っている背の高いジェントルマンってば、あのHoward McGillin氏じゃない!!

オペラ座の怪人役を世界で一番多く2,544回も演じて、日本の数多くの観光客をKOし、「今までみたアレは何だったんだ!!」と劇団○季の会・退会者を大量に出しちゃったけど、本人は一切何にもご存じないあのお方!!

「Hi, Mariko!」

予期せぬ大物のご登場に口をポカンとしているメガヒヨ、その場で背景と化す。

MARIさんはHowardさんはしばらくおしゃべりした後、メガヒヨを紹介してくれた。
うわわ。大緊張!!
そうだ、チケットを手配して下さったお礼を言わなくっちゃ!!

「さんきゅー ふぉー とらいんぐ げっと ちけっつ。」

Howardさんはニコニコしながら聞いて下さった。
でもこれって目上の方に話す英語としちゃ、おそらく適切じゃないよね~。
片言でもいい。もっとエレガントな言い回しを覚えなきゃ。
じゃないと、この様な紳士を前に本当に恥ずかしい

ところでこのイラストだとHowardさんはエラく背が高く描かれているけれど、実際その通り。
194センチはあるとのこと。
だけど顔がとても小さいし、圧迫感なんてものとは全く無縁なのだ。

ご本人の雰囲気がとても心地いいものなので、引き寄せられるというか、その空気をこちらがもっと欲しちゃうんだよね。
メガヒヨはまさかオーラが見えるなんて特異体質じゃないけれど、感覚としてパールの輝きみたいなものを覚えちゃった。
"Precious"という言葉が本当にぴったりとくる方だった。

あんな方が近くにいたら、周りにいる女性はみんな綺麗になるんだろうな~。
こんなメガヒヨも、眠っている淑女要素が目覚めるかも!!

そんなわけで嬉しいハプニングだった。
次の渡米ではステージに立つHowardさんを拝みたいな!! 


メガヒヨ in NY 2011冬その5 《Porgy and Bess編》

2012年01月22日 | NEWYORK

サラベスでのブランチから戻った後。

実はこの水曜日、まだマチネもソワレもチケットを購入していなかった。
本来ならHoward McGillin座長コンサートの『A Child's Christmas in Wales』を観に行くつもりだったのだけれど、残念ながら前日の時点でソールドアウト。
くくぅ!! NEW YEAR'S HOLIDAYのニューヨークをなめきっていたよ。
ちゃんと前売り券買っとけば良かった…orz

しかしそのHoward氏がMARIさんに「何とかしてみる。」とおっしゃって下さり、13時くらいまでホテルで回答を待機していた。
でもやっぱり40席しかない劇場で、2席用意するのは無理とのこと。
ご多忙の中を手配に回ってくれた氏のご厚情に深く感謝しつつ、折角の水曜マチネ枠に何か観なきゃいけないと思い、劇場街に向かった。

『PRISCILLA』に今日も行っちゃおうかな♪と思うも、こちらもソールドアウト!!
そんなわけで、『The Gershwin's Porgy and Bess』はどうかなと考えた。

この作品は、1920年代のアメリカ南部が舞台の黒人オペラ。
主役は脚の不自由な乞食と、街のボスの情婦。
前もって調べたあらすじは、救い様のない話にしかみえない。

こんなメガヒヨの好みとは180度違う作品。
「Summertime」など名曲揃いで一度は観ておきたいと思いつつ、少々躊躇していた。
だけど前もってご覧になったS子さんにサラベス・ブランチの際、「絶対観た方がいいわよ。」と強く勧められた。
詳しい解説のプリントアウトまでいただいて。

そんな訳でこの『Porgy and Bess』を観に行くことに。
そもそもメガヒヨは主演のAudra McDonaldの歌を、生でいつか聴きたいと思っていた。

『Ragtime』『Marie Christine』などでの熱唱ぶりをCDで聴いていたが、自分の渡米時に彼女の公演はなかなか無かった。
これは希少なチャンス!!

Marie Christine (1999 Broadway Cast)


劇場の前はエラい人だかりで、こちらもソールドアウトかな~と不安に思った。

窓口で聞いてみたところ、まだ買えるというので割引クーポンを出したら「これは使用不可」とのこと。
しかも152ドルという強気プライス!!

え!?トッププライスでも135ドルじゃなかったっけ?
それじゃあハウスシートでも提供してくれるの??

と思ったがとんでもない!
チケットに印字されていた席番号はメザニンF列サイドだった。
折角の生オードラの声を聞ける機会にわくわくしていたが、少々テンションが落ちてしまった。

だけど、だけど!!
幕が上がったらそんなことは決して気にならなくなった。

オーヴァチュアが終わるとすぐに名曲『Summertime』が!!
クララ役のNikki Renee Danielsの透明な歌声に聴き入る。

Audra様が登場すると、場内は拍手喝さい。
やっぱりスターのオーラが段違いだなぁ。
迫力からして違うよ。

恋焦がれていたその歌声はまるでシルクの様。
艶があって、しなやかで、2階席まで深く瑞々しく響いてきて。
音域も広い。
体全体が、とてつもなく高級な楽器みたい。

ポーギー役のNorm Lewisも良かった。
以前に『THE LITTLE MERMAID』や『SONDHEIM on SONDHEIM』で拝見したときより、更に惹かれた。
もう乞食でもなんでもいいよ!!
こんな温かく、寛大で、心を震わせてくれる人なら!!

もちろん話自体は、黒人に対する社会での冷遇ぶりとか、貧困・麻薬、それに伴う堕落の問題とかすさまじいものがあった。
でもその中でたくましく生きる人達もいるということで、悲惨なだけの話では無かった。
マリアなど、まともな感覚で生きている人もいるしね。

歌もとても良かったのだけど、俳優陣の演技力にも目を見張るものがあった。

まずAudra様。
終盤にてクラウンもポーギーもいなくなった際に、スポーティングライフから絶ったはずの麻薬の誘惑を受けたところ。
最初は拒絶して手についた麻薬を水で洗うが、その残り香にやられて結局は元の木阿弥になってしまう。
そこはとても印象に残る熱演ぶりだった。

そしてNorm氏。
脚が不自由な訳でギプスと杖が手放せないのだけど、そのハンディキャップぶりがあまりにもリアルだった。
「貴方は北島マヤですか!?」ってくらいに、片脚が麻痺しているように見えた。

また一番心に響いたのは、終盤にベスを追ってニューヨークに旅立つところ。
村の人が「何て無謀なことを!」と引いているのを一切気にせず、その顔は幸せに満ち足りている。
やっぱり愛する人がいるってことは素晴らしいんだろうね。
この笑顔だけで物語の訴えたいこと、全てが伝わってきたような気がした。

この舞台も感動したので、マチネだけど出待ちしてみることに。
クララ役のNikki嬢、マリア役のNatasha Yvette Williamsさんなど多くの方々からサインをいただけた。
さすがにAudra様やNorm氏は出てきてくれなかったけどね。

この出待ちは一部の役者さんのテンションがとても高く、漁師役のRoosevelt Andre Creditさんからは強くハグしてもらった。
大柄な黒人男性からハグを受けたのは初めてだったけど…まずい、これはハマりそう(笑)
弾力のある心地いいマットレスにダイブした感じで!! (変態か!?自分!!)

他にもクラウン役のPhillip Boykinさんとお話出来た。
N.Y.ハーレムシンガーズとして、毎年来日されているとのこと。
だけど今後も来てくれるかなぁ。
「I wish to see you.」と言ったけど、今の日本の危険度から考えると安易に「来日して」なんて言えないよね

チケット代は少々高かったけれど、充分その価値があった『The Gershwin's Porgy and Bess』。
メガヒヨは大変満足して劇場を後にした。
同日ソワレにご覧になったMARIさんのレビューはこちら
ここよりはるかに参考になるので、是非ご一読を!! 

The Gershwins' Porgy and Bess Broadway Montage


スペイン料理「El Chateo」で新年会

2012年01月19日 | メガヒヨの愉快な食生活

メガヒヨはスペイン料理が大好き!
姉とせっかく有楽町界隈に行ったので、義兄・妹夫婦にも声を掛けて「El Chateo」で新年会を開くことにした。
このお店は今までに多くの友人と来たけれど、いつも大好評をいただく。

残念ながら義弟のJPちゃんは仕事が休めず来られなかったので、4人での開催。


まずはスペインのスパークリングワインのCavaで乾杯!!
メガヒヨがガリシア地方で一人フルボトルを注文したのと同じ、コドーニュ社のもの。


コースとは別注文のハモン・セラーノとオリーブの盛り合わせ♪
オリーブはまろやかな味わいでお酒が進む!


ぐるなびコースのまず最初。
魚介のサラダ。イカ・ホタテたっぷりでカヴァにぴったり!


シャンピニオンのセゴビア風。
スペインで食べたのとはちょっと違うけれど、美味しいよ。
マッシュルームのお出汁が染みでたオリーブオイルで、パンがよく進む!


カジキマグロのガーリックソテー。
義兄Uちゃんは、姉に「この味を覚えて家で再現してくれ~。」と頼んでた(笑)


スペイン産地鶏 野菜のソース
ラタトゥイユみたいな感じ♪ こういうの、大好き!!


でもって、お楽しみの魚貝のパエリア!!
このあたりまで来ると、女子だけではお腹いっぱいでいつも残しちゃう。
今回はUちゃんが頑張ってくれて完食してくれた。


締めには、ラムレーズンが乗ったバニラアイスクリームと、コーヒーもしくは紅茶。
おなかいっぱい!! ごちそうさまでしたー♪
コースの他に、カヴァフルボトル一本、ハウスワインのカラフェ、サングリアのカラフェと注文して、
四人で合計20,000円少々ってところ。銀座でこのお値段はなかなかないでしょう!!


さて。「デザートは別腹」の時間でございます(笑)
プランタンのANGELINAに場所を移して二次会の開催。


メガヒヨが注文した、塩キャラメルのモンブランとダージリン。
ここのモンブランはボリュームがあるよね。
このドゥミサイズで充分!!


メガヒヨ妹の注文したプレーンのモンブランとさつまいものチャイ。
ここで日本人女子のお約束。
写真撮影後、これらのモンブランはそれぞれ半分こにしてシェアして食べちゃった。

パリのお店でそれをやったら眉をひそめられるけれど、日本だからいいよね(笑)

そんなわけで、メガヒヨスリーシスターズ プラス 義兄Uちゃんは楽しくニューイヤーズパーティーを過ごしたのであった。
義弟JPちゃん、ここ見てるのは知ってるよ(笑)
次はJPちゃんとちゃーのスケジュールに合わせるから、絶対来てね!!

さて。身内話はこの辺りにしておいて、次からはN.Y.の話に戻るよ~。


ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』

2012年01月18日 | 国内エンタメ

NYやスペインの話がまだ途中なんだけど、たまには日本の話もってことでupしとくね!

1月某日、メガヒヨとその姉は日生劇場に『ラ・カージュ・オ・フォール』を観に行った。

この作品に関してはBroadwayで2004年のGary Beach版、2010年のDOUGLAS HODGE版を既に観ている。
しかし国内で好評な市村版は未見だったので、この機会にとチケットを買ったのが昨年の話。

ところがこのチケットを入手した後にブロードウェイに行って、Tony Sheldon氏の世界頂点レヴェルの女形芝居を観てしまったメガヒヨ。

「やだやだ。ザザ役はTony先生じゃないとやだ~!
でもって、ジョルジュ役はHoward McGillin氏じゃないとやだ~!!」

と、B'wayスターの方々のスケジュールなど全く考慮しないワガママを喚きつつ、日生劇場に向かった。
で、ほとんど期待せずに客席に座ったんだけど…。

これが面白かったんだよね!!

まずはセリフを日本語でしゃべってくれること。
英語の方がオリジナルの趣旨を間違いなく伝えるというのは正論だけど、こちらは日本語のみで生活している身。
頭で理解しようとするうちに次のセリフに行ってしまう。
もしかして意訳もかなり多いのだろうけれど、すんなり内容が頭に入るということでは母国語に勝るものはない。
特にこの演目は、各場面あちこちに大切なエッセンスがちりばめられているからね。
聞き逃しはもったいないもの。

それと俳優さんも良かった!!

市村さんはまず外れがない、日本一安定した俳優。
今回も少々くたびれかけた、でも舞台に上がると輝くザザを熱演していた。
「♪私は私」ではザザのやるせない、でも自分を曲げるわけには行かない心情が客席までよく伝わって来た。

鹿賀さんもダンディーを演じることが出来る、日本では稀有な存在。
「ペテン師とサギ師」のローレンス役ははまっていたものね。
ジャン・ミッシェルにザザのありがたさを語るシーンも良かったな。

ジャン・ミッシェルの原田優一さんも良かった。
幸せで周りが見えなくなり、とんでもない自分勝手を言い出すところなんて、本気でムカついた(笑)
その分最後にザザを「母」と呼ぶところは、じーんときたなぁ。

アンヌの愛原実花さんはとにかく可憐!!
というか、舞台上で可愛い本物の女の子を観たのは久々だよ。
この間パレス劇場でそれらしきものは観たけど、なんかマッチョだったし(笑)
他の劇場ではやたら強いオンナばっかりだったからね~。
愛原さんの動作ひとつひとつに、
「本物の女の子のハイキック
「本物の女の子がリフトされてる」と感動していた

他にはカジェルのハンナ役の真島茂樹氏(この方、一体いくつ?)の体型と動きに敬服したり、
黄金ののど仏を持つシャンタル役の新納慎也さんの歌声に聞き入ったりした。

あと林アキラさんもカフェの主人役でご出演されていた。
相変わらずの美声!! 使い方が勿体ないな~と思ったけどね。

あ。そういえば、2010年のDOUGLAS HODGE版で、Nick Adamsくんが演じていたハンナにいじめられる仔猫ちゃん。
この舞台では3匹登場していた。
見事やっつけられ、みんなマジーにひれ伏すんだけどね
 

感動と笑いで満足して劇場を出る時、ロビーでこんな風景が目に入った。


鹿賀さんと市村さんの実物大パネル。
写真をどうぞという趣旨らしく、周りにはケータイを構えた人でいっぱい!!


ご本人のサイン入り…。

ステージドアで待っていれば、かなりの確率でご本人のサインがいただけ2ショット写真が撮れるB'wayとの違いに、
「ここは日本なんだな~。」ということを実感しちゃった

でも日本でもおんなじことをやったら、「我も、我も」とあまり興味のない人まで押し掛けて大変なことになりそう(笑)


それでもこのパネルには大受け!!
ネタとして写真を撮っちゃった。
わ~い♪ 3ショット写真だぁ~♪♪

…はぁぁ。


PRISCILLAって、イタリアでもやってたんだ。

2012年01月17日 | 国外・舶来エンタメ

ブログ更新がちょい足踏みになり、気分転換にYOUTUBE巡りをしていたメガヒヨ。
イタリアプロダクションのPRISCILLAの公開稽古風景という映像を見つけてしまった。

こちらではセリフはイタリア語、歌詞は英語で上演している模様。
たしかに正解かも!
もともと有名すぎる歌だし、無理やり翻訳しても歌詞がメロディに乗らないものね。

ちなみにご当地のフェリシア/アダムは、マッチョといえばそうかも知れないけれど、パスタを始めとする炭水化物を多量摂取している体格にも見える…。
映画のガイ・ピアースにはイタリア版の方が近いかも知れないけどね(笑)
やっぱりUS版の可愛らしさには世界のどこも追いつかないってば。

ちなみにこのイタリア版。昨年11月から12月にかけてミラノで上演、既に終了しているとのこと。
今後はブラジルでのプロダクションの立ち上げもあるらしいし、世界中で上演が見込まれる。

…日本ではやらなくていいからね!!

"GO WEST" - ANTEPRIMA A MILANO DI "PRISCILLA LA REGINA DEL DESERTO - IL MUSICAL"


メガヒヨ in NY 2011冬その4 《サラベスでの朝食編》

2012年01月10日 | NEWYORK

念願のプリシラ再観劇が叶った翌朝。
メガヒヨはS子さん、MARIさんとSarabeth's Kitchen Central Park South店へブランチに行った。


いつもはUpper Westsideの本店に行くんだけどね。
今回は美意識の高い二人の友人と一緒という訳で、おハイソなセントラルパーク店をセレクト。
関係ないけど、メガヒヨはセントラルパークサウスというべき所を、何度もサウスパークと言い間違えていた。
ちょっとの違いで、イメージが恐ろしく下がるな~(笑)


今回のオーダー。
メガヒヨはリコッタチーズ・パンケーキ。
S子さんはバターミルク・パンケーキ。
MARIさんはサーモン・エッグベネディクト。


S子さんとMARIさんは初対面なんだけれど、オペラ座の怪人のオケの話とか、いきなり通好みの話題で盛り上がっていた。
昨日ご覧になったPRISCILLA(MARIさんはマチネ、S子さんはソワレ)の話も!
メガヒヨが予測した通り、このお二方はTony Sheldon先生に注目されていた。
百戦錬磨の芝居通があれだけの芸達者を見逃すわけないものね。


食事後、買い物に行くMARIさんとお別れし、S子さんとメガヒヨはセントラルパークを散歩。
何度も来ているこの場所。
久々にヒヨコではなく、メガヒヨの中の人の記念写真など撮ってもらった。
新鮮な気分。

そういえばあの大震災から数日の内にS子さんとお会いしたっけ。
悲惨な現状に打ちひしがれていた二人。
余震や経済の大荒れが続き、もう日本は終わりかと思ってた。
「でも私達の人生、こんなんじゃ終わらない!! S子さん、私達一緒にパリでお茶するのよ。それまで負けちゃいられない!!」
メガヒヨは悲観の波から身をかわそうと、こんなことを口走っていた。

あれから一年足らず。
なぜかパリでお茶ではなく、ニューヨークでブランチをしていた(笑)
あの時は想像つかなかったな~。

とにかく人生、「うわわ。だめかも~。」と思っても結局どう転ぶか分からない。
これだから生きてるって素敵なことなのね。


さて。今度はメガヒヨの買い物の時間。
アッパーウエストにあるスーパーFAIRWAYでサラベスのジャムを買い込む。

あれ?何でさっき食事したSarabeth's Kitchenで買わなかったのかって?

なぜか知らないけど、製造元で買うよりスーパーで買う方が安いのだ。
サラベスで買うと10ドル、スーパーだと7.99ドルなんだよね。
一度の訪米で10本買ったりするので、迷いなくスーパーを利用してしまう。
あ、でもメガヒヨは一度に10本なんてスーパーから持ち帰れないからねー。
たったの5本しか無理!! 一本1kg近くあるんだもん。


でもってこれが日本に持ち帰った今回の戦利品。
Cranberry Relish 2本
Blueberry Cherry 1本
Plum Cherry 3本
Orange-Apricot Marmalade 2本
Peach Apricot 2本

あー。これでしばらくジャムには困らない♪
あ、でも全部メガヒヨが食べちゃう訳じゃないよ(笑)
オレンジアプリコットは、地元でケーキ屋を営んでいる伯父にプレゼントした。
似たような味のものを日本で身内が作ってくれたら、言うこと無い。
ただ日本で同じようなレシピで作るとなると、果物の材料費がエラくかかりそうだけどね~。


メガヒヨ in NY 2011冬その3 《PRISCILLA再見編》

2012年01月09日 | NEWYORK

てな訳で、めでたくプリシラを再度観ることになったメガヒヨ。
特に到着日の火曜日なんて、昼も夜も観てしまった(笑)
今回の席はこんな感じ。


マチネの席。D列108番。
5列目中央寄り。
計5回みたことになるけれど、最高の席だった。
PALACE劇場は舞台が高いので、D列以降でないと舞台下部が見切れてしまうかも。


でもって、これがソワレの席。F列109番。
6列目。中央寄り。
これ位の位置でも、ハイヒールの上で踊るフェリシアを観るのは首が痛い

さてさて。ここからが到着日の火曜日の昼夜観劇レポート。
前回と比べると、違う感想を持ったり、新しい発見があったり。
(ネタバレ有り!!要注意!!)

第一幕

【♪THE OVERTURE】
PRISCILLA ORCHESTRAによる演奏が始まり、ミラーボールが回り出した瞬間、ここまで戻ってこれた自分を誉めてあげたくなった。
幕が上がり、シドニーの大橋が見えたときにはもう泣きそうな感じ!!

【♪IT'S RAINING MEN】
淋しい女の子たちの所に空から完璧な男達が降ってくる♪というのがこの歌のコンセプト。
さまざまな職業の格好をした男性ダンサーが華麗に踊る。

前回はWILL SWENSONが演じるミッチのゴージャスすぎるドレス姿に見とれて気付かなかったけれど、このRAINING MENのみなさん。
何とそれぞれカップルになってイチャついていらっしゃる(!!)
いいオトコがいても、その人は結局ゲイだったって落ち(苦笑)
ますますあぶれる女性が増えるわけだわ(涙)

【♪I SAY A LITTLE PRAYER】
歌い出しの、♪The moment I wakeup  Before I put on my makeup~♪
の箇所で場内はかならず大爆笑!!

WILL氏に関して、一緒に観劇したMARIさん、S子さんは揃って「固いね~。」とのご感想。
もしかしてこの罰ゲームみたいな女装が観客のS心を煽っているのかも(笑)

【♪DON'T LEAVE ME THIS WAY】
メガヒヨはこのシーン、大好き!!
バレリーナとバーナデットの火花散る闘いが見もの!!

バレリーナを演じるKyle Brownくんは若手のダンサー。
バーナデットを演じるTony Sheldon先生に渾身のグラン・バットマンをお見舞いする。
バーナデットはそれに対抗するも、脚がほとんど上がらず、じたばたする。(それがまた可愛い)

そして必殺技、「土曜ワイド劇場風クラッチバック・ビンタ」に至るわけなんだけど、攻撃をくらってクルクル回りながら逃避するバレリーナがまたいい!
もちろん彼はポワントでも立つよ。
WILLと並ぶくらいの長身だから、かなりの迫力!!

最後、バレリーナはトランペットの棺を持って行ってしまう。
誇らしげに歩いて行く後ろ姿は、脚がアン・ドゥオールの形といえばそうなんだけど、ただの外股に見えちゃうかも
女になりきれてない未熟なオカマっぽくて、それはそれでとても愛らしかったり!!


あとバーナデットがマスカラが落ちているのを気にして、化粧直しをしている時の表情。
Tony先生の、世のおばちゃん達に対する観察眼の鋭さをうかがわせた。
あんな風に口を長ーく開けてコンパクトに向かう人達っているよね!
世界共通のスタイルだったんだー(笑)

【♪MATERIAL GIRL】
Nick Adamsくんが登場すると、場内は大拍手。
あれ、ボーイズの一人にバレリーナ役のKyleくんが!
すごい早変わりだ~。

ところでこの4人のボーイズ。
何回か観ているとこの中でもランクがつけられているのが分かる。
Kyleくんの位置はフェリシアちゃんのお気に入りらしい。
また別に、手で払われてしまうおミソちゃんもいたりして…。

【♪GO WEST】
数えて見たら、このカンパニーはプリンシパル4名、男性アンサンブル10名、女性アンサンブル6名、子役1名で構成されている。
こんな少人数で、えらい遣り繰りだな~。(日本のプロダクションは見習った方がいい!)
このナンバーはボブと子役以外は総出演だし。
MATERIAL GIRLのボーイズも、一人は服を着てシドニーの人として参加、三人はスウェーデン人としてまたもや早変わりしてるしね。
まぁこの場合は、パンツの履き換えとウィッグだけだからまだ楽か(笑)

【♪HOLIDAY/LIKE A VIRGIN】
このシーンも、C列より前だと面白いものを見逃してしまう可能性があるよ。

【♪I SAY A LITTLE PRAYER (REPRISE)】
フェリシア、バーナデットの本名である禁句の「ラルフ」を連発。
バーナデット、マジ切れ。
「アンタを生んだのは、どういうストレート女なのよ!?」
フェリシアは家庭の事情を吐露。(全部聞き取れなかったけど、映画版と同じく父親に問題がある感じ。)
それを受けて、ミッチは再びベンジーのことを思う。

歌が終わると、バスの中には青いシースルーのローブにお着替えしたフェリシア。観客サービスか?
メガヒヨは彼の裸足が目に入ってしまった。
かかとなんて、すべすべでめっちゃ綺麗! 赤ちゃんみたい!!
見習わないといけないな~。帰国したらベビーフットやんなきゃ。(集中力のない観客だ(笑))

【♪I LOVE THE NIGHT LIFE】
相変わらず、「アナタの不格好なバッグにタンポン入れといたら?」の箇所はショーストップ(笑)

【♪TRUE COLORS】
このシーンでのミッチの落ち込み様が尋常ではない。
他の二人に比べて、男の繊細さとか、か弱さが残ってるキャラクターなんだなぁ。

【♪SEMPRE LIBERA】
何度観ても、Nickくんのパフォーマンスに圧倒されるナンバー。
細い安全ベルト一本で、客席に乗り出す巨大ハイヒールの上にてのけぞったり、片脚上げたり、大活躍!!
それでもって、本当にオペラを歌っているようにも見えるしね。
ところでソワレではディーバが登場しなかった。
コーラスの声はちゃんと入ったんだけどね。
機械の不調か、もしくはブロークン・ヒルの住民の姿から早変わりが間に合わなかったのかな?

【♪COLOUR MY WORLD】
初見ではNickくんそのものの可愛さに目が行って、色んなことには一切気付かなかったけど…。
このシーンでの彼のパンツの位置がエラく浅いことに目がいってしまった!!
大丈夫なの? あんなに動き回って『事故(笑)』とか一切起きてないの?

【♪I WILL SURVIVE】
このナンバーの手前で、フェリシアはバーナデットを挑発する。
「Come on! Gran'ma」と、前方倒立回転前後スプリッツを披露する。

しかし本当にナマイキだ…(笑)
日本の芸人の世界だと、先輩は「姐さん」って呼んで尊重しなきゃいけないのに。

ナンバー中で一番目に行くのは、JAMES BROWN 三世が演じるオーストラリアン・ネイティブのジミー。
映画と同じくアフロのウイッグをつけてもらい、ドラッグ達と一緒に踊る。
ナンバー終盤では、その巨大ウイッグをつけて槍を持ったまま空中回転し(!)、200°開脚ジャンプを決める。
毎回メガヒヨはそのパフォーマンスに対し、10点満点のプレートを掲げたくなってしまう!!

第二幕

【♪THANK GOD I'M A COUNTRY BOY】
オーディエンス参加型のナンバー。
観察していると、通路側にいる男性、もしくは売店で売っているピンクの羽根飾りをつけている人がピックアップされている模様。
ノリのいいお客さんばかりならいいのだけど、中には協力者を得るのに苦労しているキャストも…。

これって来日公演があった場合、あらかじめサクラを設定しておかないとナンバーが成り立たなさそうだなぁ。

【♪A FINE ROMANCE】
Young Bernadetteは作品中一番美人だよね。
日本人がもっとも理想的とするニューハーフだと思う。
(今のバーナデットも美しいけど年取ってるし、整った顔のミッチは時折"男"が出るし、フェリシアは可愛いけどマッチョ過ぎるしね(笑))

【♪SHAKE YOUR GROOVE THING】
このナンバーの準備中バーナデットがブーツを履くシーンがあるけれど、軽く脚が上がっているではないですか!?
Tony先生!!
50代半ばすぎの男性とは思えない。
この役は思うままに踊れなくなった往年のスターという設定だけれど、Tony Sheldonご本人はかなり身体能力が高そう。

【♪POP MUZIK】
【♪A FINE ROMANCE (REPRISE)】
シンシアのピンポン芸に対する三人の反応が面白い!!
最初はそろって唖然としているのだけれど、フェリシアは次第に笑い出して大受け状態。
インスピレーションを受け、自分も"ピンポン・シャンペン"と称して芸に取り入れたいと言い出す。
そしてミッチに叱られる。

ボブとの別れのところも良かった。
ミッチはハグしようと思いつつ、もっと男らしく振舞おうとボブの胸をたたく。
ボブも同じように返そうとしたら、身をよじらせて「やっぱりダメ…」と拒否する。
ここが何とももいえず、愛らしかった。

フェリシアは「どうもありがとう。とってもお勉強になった。」と、まるでホームステイ先のパパにお別れをいうような様子。
退場際にそのお勉強したことの「教材」を落としてしまい、気まずくなる。
(どこから落したんだ(笑))

バーナデットとは映画同様、しんみりとしたいい感じ。
このシーンだけ切り取ると、ごく普通の中年男女のラブストーリーにしか見えない。

【♪GIRLS JUST WANNA HAVE FUN】
このナンバーのフェリシアの可愛らしさは犯罪的。
テーブルに乗っかったり、運転中のミッチにちょっかいを出したり、ボブに手を取ってもらった後はその懐に入り込んだりなどなど、すばしっこく動き回る。

客席にいるNickくんファンのおじさん達は、ボブのことがさぞ羨ましかろう。
メガヒヨもボブに席を代わって!といいたい(笑)

ところでこのナンバー。ミッチがすっかり背景と化している。
いや…WILL氏はこの作品の主役でしょ
使い方がもったいないな~。

【♪HOT STUFF】
今回は再度の観劇ということで、屈強なフェリシアちゃんが何人敵を倒すのか数えて見た。
最初にツイン・エルボーで二人、ひざ蹴りで一人、もう一丁エルボーで一人。計四人。
これだけのことをあの格好でやらかすのだから、「化け物」呼ばわりもある意味、相手側に理があるのかも…。

ところで後半部分はバーナデットに目が向きがちだけど、前回は地面に押さえつけられたフェリシアが全く見えなかったのでよく観察してみた。

そうしたら何と、バーナデット登場で敵の目がその方にそれた瞬間、フェリシアは半身を起こしかけて脱出を試みようとしていた!!
というか見ようによっちゃ、バーナデット姐さんをおとりにして自分だけ逃げようとしているようにも(笑)
敵もすぐさま気付き、「ダメダメ」と再び押さえつける。
それがマチネでの話。

その様子がキュートだったので、ソワレでも同じくフェリシアに注目してみた。
そうしたら今回は、最初からかなり強く可哀想な位に押さえつけられていて、バーナデット姐さん登場でもぴくぴくと反応する位しか出来ていなかった。
アンサンブル男性も役に入りこみ、「ナメんな。」と思ったのかも(笑)
観る回によって、お芝居って結構変わるよね!
それを発見してしまったとき、かなり嬉しかったり。

しかし…。このシーンでもミッチってずっと背景状態だよね。
この上なく贅沢な背景だけど!!

【♪MacARTHUR PARK】
ボブがシンシアと離婚したと分かり、うっかり喜びかけるが我に返り、「お気の毒」となぐさめるバーナデット。
ミッチとフェリシアは気を利かせ、彼らを二人きりにする。
バスの中からバーナデットにワインやグラスを差しだし、挙句の果ては中指を突き立て「やっちゃいな♪」と応援するフェリシアがいい(笑)

MacARTHUR PARKは60年代にヒットした歌。
非常に長い歌で、オリジナル部分の後半を先にバーナデットが。
前半部分を後にミッチが歌う。

バーナデットが歌う部分はなんとなく理解が出来るのだけど、ミッチが歌う後半部分はどうしても歌詞の意味が分からない
と思ってたら、当のアメリカ人の間でも意味が不明な歌詞なんだそうな。

♪ Someone left the cake out in the rain
I don't think that I can take it
'Cause it took so long to bake it
And I'll never have that recipe again
Oh, no!♪

♪ 雨の中に誰かが置き忘れたケーキがあるのだけど、私はそれを持っていけない。
焼くのには時間がかかるし、レシピも二度と手に入らないから。オー、ノー!♪

謎だ…。
でもミッチがケーキを作る真似をしながらこの部分を歌うと、客席中大爆笑なんだよね。

【♪BOOGIE WONDERLAND】
ミス・アンダースタンディングのNathan Lee Grahamとヤング・バーナデットのSteve Schepisがそのまま女役として登場。
この二人は劇中でもスカート役として活躍しているね。
とくにSteveなんてかなりの女顔だし、Nathanは終幕までミス・アンダースタンディングの化粧を落としてないし。

【♪THE FLOOR SHOW】
数えた結果、アンサンブルの9人が影武者として働いていた。
主役の三人も、あのみじかい間によく水着からドレスへと早変わりできるものだ。

【♪ALWAYS ON MY MIND】
ミッチが女装以外の持ちネタ、エルヴィス・プレスリーのものまねをベンジーのリクエストで披露するシーン。
何度観てもほのぼのとしたいい光景だなぁ。

【♪LIKE A PRAYER】
このシーンでのニックくんのダンスが観たかったために、メガヒヨが一カ月おきの渡米を果たしたといっても過言ではない。
なんか神懸っているように見えるよ。神殿での巫女さんの舞いみたい。
その一方、なまめかしくもあり、何かのパワーを得たように力強くもあり。
歌声もとても艶があるよ。
才能が努力で磨かれ、チャンスを得てこの様な芸術作品に仕上がったのね。
このダンスを観るために、メガヒヨの10年以上にわたるブロードウェイ通いがあったんだなぁとつくづく思うわ。

【♪WE BELONG】
「ミッチがパパで、バーナデットがおばあちゃん、そしてフェリシア。私達って家族みたいね。」(かなりの意訳)
こんな感じで聖地の上で絆を確かめ合う三人。
困難苦難の旅の締めくくりで、じんわり感動が浸みてくる。

でもこの歌を聞くと「もう幕になっちゃうの!? 終わっちゃいやぁぁ!!」という気分になる。
最後に三人がシルエットになってプリシラ号の後ろに退場すると、胸がしめつけられてしまう。

【♪FINALE】
オーストラリア名物の明細。
固有植物と思われる赤い花1名、また別の赤い花2名、黄色い花2名。
エミュー3名、エリマキトカゲ2名。
白い鳥3名、コアラ3名、カンガルー2名。
そしてオペラハウス3名。

しかし何度観ても新しい発見があるな~。
こうして人はハマっていくのね。

さて。本日の最後にお気に入り動画。
すごくいい絵なのに、再生数が少なくてもったいない!!
未見の方は是非!!

 


メガヒヨ in NY 2011冬その2 《ノンストップ!! 怒涛の57時間編》

2012年01月05日 | NEWYORK

自宅の大掃除に明け暮れた三連休を経て。
旅の一日前より、メガヒヨ生涯で稀にみる怒涛の時間が始まった。
長いけど、良かったら読んでね!!
実際過ごしたメガヒヨもホント、長いと思った!!

日本時間
12月26日(月) 5:00
起床。
年末の社内大掃除の日に欠席するという訳なのだけれど、自分のノルマはこなすべきだと考えた。
いつもより1時間早く職場に着き、大掃除をする。
アピールのために、オフィス見取り図に自分の掃除した場所をマークしてみんなに示しておく(笑)

12月26日(月) 8:30
始業。
本日の業務は、超巨大プロジェクトの草稿作り。
なんでこんな年の瀬にビリオンちゃんの締め切りがあるの…。
でも最近のメガヒヨは仕事に対するモチベーションが高く、このプロジェクトのための下準備を着々と進めていた。
目にもとまらぬ速さでテンキーを叩き、数百ページの書類を作り上げていく。
もう頭の中には、Nick君、Tony先生、Will氏の笑顔が浮かんでいる(笑)

12月26日(月) 12:00
昼休み。
仲良しの同期とランチ。
一番最初に再度の訪米をカミングアウトした彼女。
「アホかー!!」と突っ込まれたけど、「そこまで好きなものがあるなんて、うらやましい」と言ってくれた。
メガヒヨも、初恋の相手と結婚し二人きりの年末年始を過ごす彼女が心底うらやましい。
お互い無いものねだりだねーと笑う。

12月26日(月) 13:00~18:00
ひたすら、仕事マシーンとして書類を作成する。
ダレている暇なんて無い。

 12月26日(月) 18:00~19:00
会議室での忘年会にちょこっとだけ参加。
そこで同セクションの女子社員にニューヨーク行きをカミングアウト。
どうせバレるしね~。
みんな驚きつつも、気持ちよく送り出してくれた。

12月26日(月) 19:00~21:00
忘年会を途中で抜け出し、再びお仕事。
最後のページを入力し、一から見直してやっと書類が完成!!
ボスからもパーフェクトの一言をいただく。

12月26日(月) 21:00~22:00
同セクションの先輩と帰宅。
いつもメガヒヨのニューヨーク行きを気持ちよく送り出して下さり、本当に頭が上がらない。

12月26日(月) 22:00~翌3:00
帰宅。
さて。これからが本当の修羅場。
荷物は用意はしていたけれど、スーツケースにまだ詰めていなかった。
何とか小さい方のスーツケースに収まる様、テトリスの様に悪戦苦闘する。
それから入浴したり、眉カットしたり等の身だしなみも忘れず。
そしてそして。やっとNick君に宛てる手紙を清書する。
良く考えて見れば、これが今まで生きてきた中で初めて英語で書くファンレター(笑)
書き終わった後にすぐに封をする勇気は出ず、誰かに一度見直してもらうことにする。

12月27日(火) 3:00
就寝。

12月27日(火) 5:00
起床。
何も食べて行かないでいくつもりだったけど、夕べのカレーが美味しそうだったので朝カレーする(笑)

12月27日(火) 6:20
家を出る。

12月27日(火) 7:20
横浜駅から空港バスにて成田空港へ。

12月27日(火) 9:00
成田空港着。
年越しそばを食べる。ルチンやビタミンB群たっぷりのそば湯もちゃんと飲まないとね!

12月27日(火) 10:00
後輩ちゃんに頼まれた化粧品などを免税品店で買う。

12月27日(火) 11:20
出発時間。
座席は中央ブロック。最後列、通路側。
隣とその隣はお連れ同士なので、トイレ等立ってあげなくて済む。
いつもピークの混雑している時にしか飛行機に乗れないので、座席を選ぶのなら絶対中央ブロックの通路側だな~。

ところで最後列という訳で、機内食の一種類が品切れになり選ぶことが出来なかった。
別にそんなこと大したことではないのだけれど、JALのCAさんは度が過ぎるくらい恐縮していた。
今時、機内食が選べなかった位で怒るお客さんなんているのかな~(笑)

さて。そんな訳で約12時間半。久々に眠れるチャンスだよ。
買ってから数日読む暇の無かった『テルマエ・ロマエ第4巻』を読み終わるなり、とっとと就寝の体制に入る。
とぎれとぎれながらも、何とか眠れたかも。

 
到着前の機内食。今月は先月までのエアモスバーガーから、江戸清の肉まんに変わっていた。
でも中華街の肉まんって、機内で食べるには胃に負担がかかりすぎる感じがする。
実際、半分食べて胸やけしちゃったし。
モスバーガーの方が美味しかったなぁ。

アメリカ時間
12月27日(火) 9:50
JFK空港第一ターミナルに到着。
このJAL006便は、大韓航空と着く時間がほぼ一緒。
前回11月はJALの勝ちだったけど、今回は大韓航空の方が先。
入国審査で大変待たされる。

12月27日(火) 11:00~13:00
エアトレインから、ハワードビーチ経由で地下鉄A線でマンハッタン入り。

12月27日(火) 13:00
HOTEL CHANDLER着。
MARIさんとはすれ違ってしまったので、一人でパレス劇場に行くことに。

12月27日(火) 13:45
窓口でチケットを買う。
ぎりぎりなので端っこの席と思ったら、なんとオーケストラ5列目ほぼ真ん中のD108席が買えた!!しかもディスカウントで。

12月27日(火) 14:00
開演。
ミラーボールが回った瞬間、感動して涙が出そうに。
各公演の詳しいレポートはまた後ほど♪

インターミッションでMARIさんと会えた。
TKTSでチケットを買った彼女のお席は、同じオーケストラでも端の方。
メガヒヨの隣は空いていて、近くにいらしたマダムが「お友達をここに座らせなさい。」と勧めてくれた。
そんな訳で、第二幕は二人で並んで観ることができた!

12月27日(火) 16:30
劇場を出るとかなりの大雨。
近くのピザ屋で雨宿りをするも、却って雨は強くなる一方。

それでも何とかホテルまで戻り、チェックイン。
しかしながら案内された部屋は、リクエストしたフルサイズベッドではなく、クイーンベッド。
これは…ここに二人だなんて、さすがに安眠出来ないよ。寝相で迷惑をかけるのが怖い!!

MARIさんがフロントに交渉した結果、追加料金を払った上でツインのお部屋を確保することが出来た。
でもその時点で時刻は既に18:00過ぎ。
MARIさんがご覧になるハワードさんのコンサートも、プリシラも開演は20:00。
それぞれ大好きな俳優さんに会いにいくというのに、こんな濡れネズミだなんてとんでもない!!
お互い猛スピードでシャワーを浴び、身だしなみを整える。
洗面所の順番を待っている間にNickくんのツイッタに「素敵なマチネだった。夜も観に行くから。」と宣戦布告(笑)
そしたら「ありがとう! 楽しんでね。」とのレス。
ますます期待が高まる。

12月27日(火) 19:40
ソワレは、たまたま同じ時期に旅行していた友人・S子さんと一緒に観ることになっていた。
約束の時間に10分遅れ、劇場に到着。
メガヒヨは、NICKくんに書いた手紙をS子さんに見てもらった。
いただいたコメントは、「手直しする箇所がいくつかあるけれど、まぁ頑張って書いた感じが伝わるわね。」との由。
心配していた地雷ワードも無く、メガヒヨは無事手紙を渡せることとなった。

しかしこの数十時間、ろくに横にもならず2時間半のミュージカルを2回も観劇。
冷静になって考えて見ると、ちょっとメガヒヨって異常じゃない?
普通は倒れちゃうってば!!

まさか脳内から謎のハッピー物質が分泌されていて、こんなに元気なのかなぁ。
というかそれしか考えられない(笑)

12月27日(火) 22:30
終演。
宿に戻るS子さんと別れて、一人ステージドア前で出待ち。

この日はTony先生ファンの集団の方がいらした。
とてもいい方ばかりで、シャッターを押していただく。
Tony先生も相変わらずのジェントルマン。
ご自身がかなりの長身でいらっしゃるので、写真を撮る際は必ずかがんで下さる。

本日はWill氏が出てくるのも早かった。
Audraさんとのことに関して「Congratulations!」と言ったら、「Thank you」と返してくれた。
はぁぁ。相変わらず完璧すぎる美貌…。

そしてそして、Nickくんが出てくるまではかなり待った。
11月の時は比較的早く出てきただけに、もう帰ってしまったのではないかと焦る。
そこで劇場の方に聞いたら「まだだよ。」ということなので、根気強く待つことに。
他にも可愛い子ちゃん、マダム、おじさま、ゲイカップルなど、老若男女ありとあらゆる方々がいらした。
メガヒヨも外国人枠として参戦!!

時刻はとうに23:00を回った頃。Castmatesと共にステージドアに現れたNickくん。
で、メガヒヨを見るなり、「ツィートしてくれた人だよね?」とのお言葉。
良かったぁ!! 英語版のツイッタは本名・顔写真載せておいて♪


まずは劇場の方にお願いして写真をパチリ♪

調子ついたメガヒヨ。
「1か月前にこのショーを観て気に入ったのでまた来ちゃった。
今日東京からこちらに着いたのだけど、昼も夜も観たの。とてもよかった!!」とまくしたてた。
怪しい英語ながらも何とか通じたらしく、Nickくんは両手を広げてハグしてくれた。きゃーっっ!!

…この瞬間。メガヒヨがあの世に旅立つ時に、確実に走馬灯の一光景として蘇るんだろうなぁ(笑)

で、書いてきた手紙を渡そうとしたら「For me?」と嬉しそうに聞いてきた。
ううう。なんて可愛いの…。
メガヒヨ、あふれ出そうになった鼻血をひたすらこらえる(笑)

そしてそして。花束を持参するために、一応金曜日の舞台への出演を確認しようと思い聞いてみた。
「金曜日の夜、あなたを舞台で見られますよね?」

そしたらなんか反応が変。
何度か聞きなおしたところ、どうやらその日はオフとのこと!!

まさかの事態を把握したメガヒヨ、もんのすごい顔をしていたかも。

Nickくんは、根気よく説明してくれた。
「その日は実家に戻るんだ。だけどボクの優秀なアンダースタディがちゃんと役を務めるから!!」
ショックで呆然としているメガヒヨ、2回位同じことを言わせてしまった。

しまった!! なるべくアンダーが演じる回を避けるように夜公演を取ったのだけれど、Nickくんの親孝行属性をすっかり忘れていたよ。
年末はご家族が集まるのね。
こればかりは本当に仕方がない。
「それじゃあ木曜日は?」
「土曜日はショー自体ないよ。」
「ううん、木曜日。」
「だから土曜日はないってば~。」

こんな問答を繰り返した。メガヒヨのThursdayの発音は問題があり、なぜかSaturdayに聞こえてしまうらしい!!
しかしこんな英語が不自由なファンに付き合ってくれた心優しいNickくん。
「もしかして木曜日のこと言ってるの?」と気づいてくれた。

「そうそう。その日の夜のチケットも持ってるの。」
「それじゃあ木曜日にまたステージドアで会えるよね。」

こんな面倒なファンに何て心温かい言葉を掛けてくれるの? Nickくん!!
メガヒヨは「必ず来るから。」と手を振りステージドアを後にした。

本当にありがとうNickくん!!
ついでに彼と一緒に帰ろうとしていたCastMatesの皆さん、待たせてしまってごめんなさいっっ!!
(あ…そこに居合わせたballerina役のKyleくんのサインも実は欲しかったけど、あの状況じゃ言い出せなかった)

こうしてメガヒヨの長いノンストップ57時間はNickくんのハグという素晴らしいゴールで無事幕を閉じたのであった。

なんて、まだまだNY旅行記は続くからね
あー。それにしても思い出して書いているだけでも幸せっっ


メガヒヨ in NY 2011冬その1 《旅の計画編》

2012年01月04日 | NEWYORK

メガヒヨは2011年12月27日から2012年1月1日にかけてニューヨークを旅行していた。

あれ? この人11月もニューヨークに行ってなかったっけ?と思われた方もいらっしゃるかも。
はい。まさに恥ずかしながらその通り。

俳優Nick Adams氏の才能に惚れ込んで、突発的に再度の訪米を決めてしまったのだった。
周囲の温かいバックアップにより、その旅はとても実り多いものになった。

話が前後するけれど、12月上旬、メガヒヨは胸を焦がしていた。
11月に観た『PRISCILLA QUEEN OF THE DESERT the musical』のアダム/フェリシア役のNick Adams君の甘い歌声とカリスマ的なダンスが忘れられなかったのである。

日本とは違い、Broadwayでは役者さんは一度降板したら、同じ役での再登板というのはほとんどない。
観られるのは今限り、"It's Only for Now"なのである。

Nick君はトロントでのプレビューからフェリシア役を演じ、既に一年以上経っている。
人気急上昇の若手俳優だから、おそらく次の企画の話は山のように来ているだろう。
これは急いだ方が良いと考えた。

とはいえ、秋の旅行から戻ったばかりのこの身。
またニューヨークに行くなんて言ったら、職場の反応がめっちゃ怖い!!
そんな訳で短期間での極秘の渡米を企てたりした。
土日プラス2日の有休なら国内旅行だと思ってもらえる。
お土産に成田空港でも売っているじゃがポックルでも買えば、完璧っっ!!

しかし2泊4日の強行スケジュールなんて、不安でいっぱい!!
寒い時期だとブリザードで飛行機欠航の危険性さえあるものね。
ツイッタでその葛藤をつぶやいていたところ、友人のMARIさんから連絡が入った。
「年末にN.Y.に行くのなら、ホテルをシェアしませんか?」と。

メガヒヨは年末というのは全く考えていなかった。
だいたいホテル料金も、航空代金も高い。
だけどMARIさんのこの一言で心が大きく揺れた。
「まだマイルの席、取れるみたいですよ。」

慌ててJALのサイトを見ると、12/27現地着 12/31現地発のフライトにはまだ席があった。
そして笑えるのがこのメガヒヨの反射神経。
後先考えず、さっさとこの席を取ってしまったのである!!

翌日にはMARIさんと打ち合わせの上でホテルも押さえ、旅の計画は固まった。
これらが12/9(金)から12/10(土)にかけての話。

さて、月曜日。
会社にどう切り出そうか?
休みをもらうのは年末休暇前の二日間。
例年ならヒマな時期である。そのうち最後の日は仕事納め式で半日だけだし。
そんなわけでまさに北海道旅行にでも行くようなノリで休みを申請し、無事に通った。

PRISCILLAのチケットも良席が手に入り、合わせて3公演前もって購入した。
Nick君のtwitterにも「一カ月前に観たけど気に入ったのでもう一度行くね。」と宣戦布告(笑)し、旅の準備は順調すぎるほど上手くいったのであった。


メガヒヨのお正月2012

2012年01月03日 | メガヒヨの日々つれづれ

新年、明けましておめでとうございます!!
2012年が皆様にとって実り多いものになります様、心からお祈り申し上げます。

メガヒヨはNY旅行での幸せな気分いっぱいのまま、日本時間1月1日午前10:00国際日付変更線を越えた機上にてめでたく新年を迎えた。
日本はまだまだ不安な要素がいっぱいだけれど、毎日を大切にしつつ、自分が出来る限りのことをしていきたい。

 

てな訳で、帰国から一夜明けた1月2日。
毎年恒例、箱根駅伝を疾走する若者を応援にいったよ!

例年東京農業大学のブースで大根踊りをするのだけれど、今年は一歩遅れて大根が手に入らなかった。
このB'way帰りのメガヒヨの踊りを恐れての陰謀か(笑)
あ~あ。Nickくん張りのハイキックで青山ほとりを踊りたかったのにな~。

地団駄を踏んでいるうちに先導車が。

てな訳で今年は選手の皆さんの撮影に徹することにした。
クリックすると大きく表示されるよ♪

 ぶっちぎり一位の東洋大…。撮ろうと思ったら通り過ぎてた(笑)

 早稲田大。セコさんさえいなければ素直に応援したいんだけどな~。

 青学大。  駒沢大。東海大。中央大。

 山梨学院大。城西大。  国士舘大。

 順天堂大。  拓殖大。

 上武大。  東農大と中央学院大。 

 おつかれサマーのこの時点でのラスト、帝京大。

駅伝の応援から帰った後は、親戚宅に挨拶まわり。
それから1/2に誕生日を迎えた伯母を、入所している介護老人保健施設にお見舞いに行った。

施設のスタッフの方々はお正月も関係なく働いていて、本当に頭が下がる。
メガヒヨも今年は手助けを必要としている方々に貢献したい気持ちでいる。
ビジネス、ボランティア、どちらの方面でもね。
それにはまずどう動き出せばいいかな。

メガヒヨ母からは、施設へ歌の慰問に行くことを勧められているが、それは絶対に避けたいと考えている。
だって自分がお年寄りだとしたら、メガヒヨの歌なんてありがた迷惑以外の何物でもないもん。
自身、歌を歌わされるのは拷問にひとしいと感じているし。
使い走りとか、洗濯物たたみとか、もっと実務的なボランティアの募集ってないかな~。

さて。夜は宴会。
父、母、姉、義兄でテーブルを囲む。



なんかお正月だかクリスマスだか分からないメニューだけど、みんなで楽しくテーブルを囲めればそれでいいよね!
今年も元気で楽しく過ごせます様に!!

おまけ
家族の似顔絵をメモに書いたら、いつの間にかお義兄さんがカメラに撮ってた(笑)